【簡単フルート歴史】ベーム式フルート?トラヴェルソ?年表も交えてご紹介します❗️
どーも、Irassaiです😎
フルートって、いつから生まれたんですかね??
最近?中世?石器時代???
フルートを笛が誕生した時から遡るとややこしいので、フルートとして画期的な転換点となったベーム式フルートを中心に歴史を見ていきたいと思います🤩
これであなたもテオバルト・ベーム推しになるかも??
では、行ってみよう♫
この記事はこんな方におすすめじゃ
・フルートの歴史について興味がある方
・ベーム式フルートについて知りたい方
・音楽史が好きな方
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また、以下の記事ではMetronautを始めとした自動伴奏アプリやそれらの使い方について紹介していますので、こちらもぜひご覧になってみてください👍
フルート歴史年表
フルートを「リードを用いず、管などの空洞に向かって息を吹き付けて発音する楽器」と解釈すると、4万年前の化石から似たような楽器が発掘されているそうです🤩
横笛が登場してきたと考えられているのが、紀元前9世紀(あるいはそれ以前)です😁
バロック時代までは、フルートというとリコーダーのような縦笛を表していたようです😅
一方、「トラヴェルソ」というのは「横向きの」という意味で、「フラウト・トラヴェルセーヌ」がフルートの前身の横笛だったようです😎
17世紀後半、ジャック=マルタン・オトテールとその一族が改良した横笛フルートが高い人気を博し、その後ドイツやイタリアにも広まったため、フルートといえば横笛を指すようになりました😘
19世紀半ば、ドイツ人フルート奏者で楽器製作者でもあったテオバルト・ベームにより音響学の理論に基づいて大幅に改良され、ベーム式フルートが誕生しました😊
これが現代のフルートの原型になります👍
なお、バロック、古典派、ロマン派という時代はクラシックにおける重要な時代を指します🤩
これらの時代について知りたい方は、以下の記事で紹介していますので、こちらをご覧ください😊
フルートの歴史
ルネサンス〜バロック
ルネサンス時代までは、横笛は一般的でなく、あまり音楽に使用されてこなかったようです😓
16世紀初頭から、横笛が市民の間で行われる合奏であるコンソートで演奏されるようになりました😆
この時代に演奏されていたのは「ルネサンス・フルート」と呼ばれるフルートです😊
ルネサンス・フルートは、1本の円筒型の本体に唄口と指穴が7つ開いているおり、以下のようなシンプルな構造でした🤩
引用:Wikipedia
しかし、ルネサンス・フルートはピッチの調整ができず、半音を出すのが苦手であったため、宮廷音楽では用いられませんでした😓
1680年代に入り、ジャック=マルタン・オトテールとその一族により改良されたことにより、一般的に使用されるようになっていきました🤩
この時代のフルートは「フラウト・トラヴェルソ」や「トラヴェルソ」などと呼ばれていました😍
(現代では「バロック・フルート」と呼ぶこともあるようです😊)
ルネサンス・フルートとの違いは・・・
(ルネサンス・フルートとの違い)
1. 管体が3分割、のちに4分割されており、結合部を抜き挿ししたり管を交換することによって、ピッチの調節が可能になった。
2. トーンホールは7つに増えた。
3. 右手小指で押すと穴が開くシーソー形のキーが付いており、ルネサンス・フルートでは出しにくかった半音D#が容易に出せるようになった。
4. 頭部管から足部管に向かって次第に細くなる円錐形になっている。これによって、低音から高音まで音色の統一感が向上した。
5. D管である。
バロック・フルート、引用:Wikipedia
しかし、キーが設けられた半音は出しやすくなったものの、それ以外の半音は弱々しく不安定な音だったようです😓
古典派〜ロマン派
古典派の時代になると、不安定な半音を改善するために新たなトーンホールを設けて、これを開閉するキーメカニズムを付け加えたり、高音域が出しやすいよう管内径を細くするといった改変が行われたそうです🤩
しかし、当時の楽器製作者たちが、それぞれの考えに基づいて改良していったため、操作法が統一されていない上、運指も複雑となっていたようです😓
そこで、登場するのがテオバルト・ベームです👍
ベーム式フルート
ベーム式フルートとは、テオバルト・ベームにより考案されたフルートのことです😎
ベーム式フルートにより改善されたのは・・・
(ベーム式フルートの改良点)
1. 半音を出すトーンホールも含めて径を大きくし、大きな音を出すことを可能にした。
2. リングキーと精緻なリンク機構を採用して、1本の指で複数のトーンホールを同時に操作できるようにし、その上で管体構造をC管に作り変えた(ベーム式メカニズム)。
運動性能が向上し、すっきりした外観となった。
3. 新しいキーメカニズムの開発に当たり、Esキーとトリルキーを除く全てのキーを「常時開」とし、「必要なときだけ閉じる」方式を採用した(Gisオープン式)。
これにより、通気が改善され、音色が均質になると共に、さらに音量を増す効果が得られた。
ベーム式フルートは、最初にフランスでその優秀性が認められ、次いでイギリスでも使われるようになりましたが、発祥の地であるドイツでは20世紀に入るまで受け入れられませんでした😅
これは旧来のフルートとは運指が異なることに加えて、この頃のドイツ音楽界に大きな影響力を持っていたワーグナーがベーム式フルートの音色を嫌ったことも、ドイツでの普及を妨げた大きな要因といわれています😓
1847年には、銀を素材にし、全てのトーンホールにカバーをつけた新ベーム式フルートが開発されました😎
このフルートは現代のフルートと形状がほぼ変わりません🤩
ブリチャルディ・キー
現在のフルートについているブリチャルディ・キーは19世紀にジュリオ・ブリチャルディにより作成されました🤩
これはフラット(♭)系の調を演奏するのに便利なキーで、ご存じない方は以下の記事をご覧ください👍
ロマン派〜現代
フランスの楽器製作者であるヴァンサン・イポリト・ゴッドフロワやルイ・ロットらの手によって、ベーム式フルートとは異なる新しい構造のリングキーを採用し、より運指が容易なGisクローズ式が開発されました😎
ちなみに、ルイ・ロット製フルートは、20世紀最高のフルーティスト「ランパル」が用いていたフルートです😎
ランパルについて興味がある方はこちらの記事もご覧ください😘
これ以降、細かい改良は施されているものの、ベーム式フルートが登場した時のような画期的な変更点はありません😊
つまり、これはいかにテオバルト・ベームの発明が優れていたかを物語っています🤩
では次に、テオバルト・ベームという人物について見ていきましょう♫
テオバルト・ベーム
少年期〜青年期
テオバルト・ベームは1794年、南ドイツのミュンヘンで、宝石金細工師の息子として生まれます😊
ベームは独学でフルートを始め、宮廷音楽家のカペラーの指導を受けます😄
演奏家としてメキメキと腕を上げたベームは、ミュンヘンに幕開けしたイザートール劇場の奏者として職を得ます🤩
昼は金細工師、夜はオーケストラの首席フルート奏者としての日々を過ごすようになります😍
楽器製造者への歩み
その後、スイスやドイツで盛んに演奏会を行い、フルート奏者としての名声を高めていきました😎
そして、理想の楽器を作りたいという意欲が強くなり、他のメーカーに自分で設計した楽器を作らせるだけでは飽き足らず、1829年には自身のフルート工場を建設しました😘
ロンドン型
ベームがベーム式フルートを発表したのは1832年ですが、実は1831年にロンドン型と呼ばれるフルートも発表しています😁
これはベーム式フルートの原型と考えられるフルートで、ロンドンで発表されたことにちなんでロンドン型と呼ばれています🤩
ロンドン型フルートは、ベーム式フルートの右手部分の特徴であるG, F♯,F,Eを3本指で操作する工夫がなされていました😁
ベーム式フルートの誕生
1832年、ついにベームはベーム式フルートを発表しました😘
ベーム式フルートの特徴は前述した通りですが、翌々年にAllgemeine誌により「テオバルト・ベームはフルートを完璧なものにした。フルートは管楽器のどれとも劣らぬ地位を獲得したのである」と評されています😊
しかし、旧来のフルートとは運指が異なるなどの理由から、ドイツでは直ちに受け入れられませんでした😓
そこで、ベームは自国のドイツではなく、フランスでこのフルートを広めることを決意しました😘
参考文献
・「フルートの歴史」、著者:奥田恵二、発行所:音楽之友社、第一刷発行:昭和53年
・フルートはいま―現代フルートのあゆみ、ナンシー・トフ (著), みつとみ としろう (翻訳)、出版社 : 音楽之友社 (1985/10/1)
まとめ
さて、本記事をまとめますと・・・
・ルネサンス時代までは、横笛は一般的でなく、あまり音楽に使用されてこなかった。
・ジャック=マルタン・オトテールらにより改良され、横笛は一般的に使用されるようになった(トラヴェルソ)。
・テオバルト・ベームにより考案されたベーム式フルートにより、現代のフルートの原型が完成した。
・ヴァンサンやルイ・ロットらの手によって、より運指が容易なGisクローズ式が開発された。
もし、テオバルト・ベームがフルート奏者の道のみを歩んでいたら、現在のフルートは異なったものになっていたかもしれませんね🤩
なお、アメリカの老舗メーカーにヘインズがありますが、ヘインズ社の初めて発表したフルートが1900年ですので、この時代はフルートの進歩が盛んであった時代のようです👍
最後までご覧になって頂き有難うございました😍
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